April 27, 2007
「花神」司馬遼太郎著
上中下巻をついに読み終えました。
司馬遼太郎先生の幕末歴史小説のひとつ「花神」(かしん)です。幕末をテーマにした話としては、戦のシーンは少なめでしたが、それでも読みごたえ十分。フィクション、ノンフィクションに関わらず、僕は大河ドラマ(NHKではない)好きなので、登場する歴史上の人物ひとりひとりに感想があるくらいです。
また、著者がこの物語を書き終えたのが、ちょうど僕が生まれた頃だということにも、ちょっとだけ感慨を覚えました。
【花神】 司馬遼太郎著/新潮文庫
1976年発行


「花神」とは、中国では花咲爺の意味で、幕末に討幕という花を咲かせた大村益次郎の物語です。百姓身分の出身である大村益次郎(村田蔵六)が、彗星のごとく幕末史に登場し討幕から近代兵法の基礎を築くに至るまでの生涯を追います。
蘭医学や翻訳を通じて、兵法(兵器製造、統帥学、戦術論・・・)までも身に付けた大村は、歴史に導かれるかのごとく長州の難局を、一人の技術者として乗り越えます。急激に西洋化が進む時代において、「花神」は医学や学問、兵法といった技術の物語とも言えます。
幕末に勇名を馳せるお志士や新撰組などのお馴染みの人物以外にも、
シーボルト、ヘボンといった外国人医者、緒方洪庵、二宮敬作、松本良順、福沢諭吉といった日本の医学史や学問史に残る学者も数多く紹介されるので、純粋にたいへん勉強になります。中学くらいの日本史の勉強は、これを読むだけで良いような気がする・・・。
こういう記載もありました。
函館の榎本武揚軍が降伏した後、戊辰戦争の論功行賞のことについて。最大は西郷隆盛(二千石)で、次に木戸孝允と大久保利通(千八百石)。大村はこの三人に次ぐ千五百石であったそうです。以下、板垣退助、後藤象二郎、小松帯刀は千石、山県有朋は六百石と紹介されています。
当時では知らぬ者も多かった大村益次郎は、志士の間ではかなりの嫉妬をかったらしく、これが後年の悲劇にも繋がります。
論功行賞などが具体的に存在してたことなんかも、全く知らなかったので感心するばかりです。書ききれないんで、取りあえずこの辺で。
この作品は、吉田松陰と高杉晋作を主人公にした「世に棲む日々」と対をなすということなので、次はこれを読んでみようと思ってます。
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明日は、松坂VS松井のメジャー初対戦が実現しそうです。
司馬遼太郎先生の幕末歴史小説のひとつ「花神」(かしん)です。幕末をテーマにした話としては、戦のシーンは少なめでしたが、それでも読みごたえ十分。フィクション、ノンフィクションに関わらず、僕は大河ドラマ(NHKではない)好きなので、登場する歴史上の人物ひとりひとりに感想があるくらいです。
また、著者がこの物語を書き終えたのが、ちょうど僕が生まれた頃だということにも、ちょっとだけ感慨を覚えました。
【花神】 司馬遼太郎著/新潮文庫
1976年発行


「花神」とは、中国では花咲爺の意味で、幕末に討幕という花を咲かせた大村益次郎の物語です。百姓身分の出身である大村益次郎(村田蔵六)が、彗星のごとく幕末史に登場し討幕から近代兵法の基礎を築くに至るまでの生涯を追います。
蘭医学や翻訳を通じて、兵法(兵器製造、統帥学、戦術論・・・)までも身に付けた大村は、歴史に導かれるかのごとく長州の難局を、一人の技術者として乗り越えます。急激に西洋化が進む時代において、「花神」は医学や学問、兵法といった技術の物語とも言えます。
幕末に勇名を馳せるお志士や新撰組などのお馴染みの人物以外にも、
シーボルト、ヘボンといった外国人医者、緒方洪庵、二宮敬作、松本良順、福沢諭吉といった日本の医学史や学問史に残る学者も数多く紹介されるので、純粋にたいへん勉強になります。中学くらいの日本史の勉強は、これを読むだけで良いような気がする・・・。
こういう記載もありました。
函館の榎本武揚軍が降伏した後、戊辰戦争の論功行賞のことについて。最大は西郷隆盛(二千石)で、次に木戸孝允と大久保利通(千八百石)。大村はこの三人に次ぐ千五百石であったそうです。以下、板垣退助、後藤象二郎、小松帯刀は千石、山県有朋は六百石と紹介されています。
当時では知らぬ者も多かった大村益次郎は、志士の間ではかなりの嫉妬をかったらしく、これが後年の悲劇にも繋がります。
論功行賞などが具体的に存在してたことなんかも、全く知らなかったので感心するばかりです。書ききれないんで、取りあえずこの辺で。
この作品は、吉田松陰と高杉晋作を主人公にした「世に棲む日々」と対をなすということなので、次はこれを読んでみようと思ってます。
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